TOP にんにくあれこれ にんにくの効果・効能 にんにくあれこれ にんにくの効果・効能 疲労回復、新陳代謝、食欲増進、強壮食、風邪、気管支炎、脚気、神経痛、動脈硬化、心筋症、がん予防、冷え性、結核、抗生物質、寄生虫、解毒作用など、「野菜博士」として知られる故相馬博士を中心にさまざまな文献から得た「にんにくの効果・効能」について紹介します。 にんにくには疲労回復、新陳代謝促進作用のあるスコルジニンという成分が含まれています。 スコルジニンを与えたネズミは、与えない場合の4倍の時間も水中で泳ぎ続け、生き伸びたという実験結果があります。 臭い成分・アリシンはビタミンB1(チアミン)と結合し、アリチアミンとなり、腸から吸収されます。 アリチアミンは、食欲を増進させる効果があります。スコルジニンの働きとともに、料理に使用したときの香ばしい香りも食欲を刺激して、増進させます。 にんにくなどネギ類は古くから強精効果が認められています。 日本では、「葷酒山門に入るを許さず」と言って、葷(臭い野菜:にんにく、ニラなどネギ類)と酒は、寺院内に入ってはいけないとされていました。 風邪や気管支炎の原因になる連鎖球菌やブドウ状球菌などを殺す強い抗菌力があります。 疲労、風邪のひかけの時、ひとカケラのにんにくが最も効果を発揮します。 脚気(かっけ)はビタミンBl欠乏症。スコルジニンとビタミンB1を併用すると、B1の効力が一段と高められるため脚気や神経痛の速効薬として使われています。 スコルジニンが神経組織の新陳代謝を促進したり、末梢血管の循環をよくしたり、筋肉自体の活動状態をよくするので、これらの痛みを消し去る効果があります。 ネギ属の植物に共通の効能として、腎臓の働きを活発にし、血圧を下げる効果がありますが、特に、にんにくはその働きが強いようです。 また、インドの研究者達は、1978年に88名の被験者を対象に10ヶ月間、毎日にんにくオイル与え、血中のコレステロールが下がる効果を実証しています。 にんにくはギリシャ、イタリアやスペインなど南欧系の人々に好んで食べられますが、北欧では敬遠されています。 にんにくを食べる南欧系の人々の方が、心臓病や高血圧が少ない事が分かっていて、動脈硬化や高血圧の予防に効果があることが明らかになっています。 セレニウム(セレン)を多く含むにんにくには心筋症の予防効果があります。 セレンが欠乏すると、ネズミや羊、豚、牛などの肝臓や膵臓の壊死を引き起こしたり、心筋症が起こることが観察されています。 中国の克山(ケシャン)県地方の風土病(克山病)と呼ばれる心筋症が、セレン欠乏症によることが明かとなっています。克山病は農夫のみが発病する原因不明の病気で、この地方の土壌にはセレンが殆ど含まれておらず、農夫は自分達の作った農産物のみを食べるため、セレン欠乏症に陥ったということです。 北海道日高地方の火山灰土壌ではセレンが欠乏し、馬などに心筋症が発生するということです。 にんにくは、免疫系におけるナチュラル・キラー細胞の働きを高める事が分かっています。ナチュラル・キラー細胞とは、感染症やガン細胞に対して、その防衛の第一線をあずかっている細胞で、その働きがよくなれば当然、感染やガンに対する抵抗力が高まります。 研究者自身を含めて9名が多量の生にんにくを食べ、対照群の9名はまったくにんにくを摂らずに、グループ別にナチュラル・キラー細胞の比較を行ないました。被験者の血液から摂ったナチュラル・キラー細胞をガン細胞に混ぜますと、にんにくを摂った人の細胞は摂らなかった人の細胞に比べ、「140%から160%も多くガン細胞を破壊した」と報告されています。 また、発ガン性を有する過酸化脂質の害を抑えるセレニウム(セレン)を豊富に含む野菜です。 【アメリカ国立ガン研究所の研究結果】 1990年から、アメリカ国立ガン研究所が中心となって「デザイナーフーズ・プログラムプロジェクト」を行っています。 食品がもっている生理調整機能と病気の関係に着目し、ガンの予防に食品がどのような機能を果たすかを、科学的に解明することを目的にスタートしました。 ガン予防の効果がある成分を含む食品の機能を解明し、有効成分の含有量を高めて効率よくデザインするというもので、ガン予防効果の可能性があるといわれている約40種類の食品を、ピラミッド方式で発表しています。 このピラミッドの上位に位置するものほどガン予防の効果が高いとされ、この頂点に立つのがニンニクです! にんにくを食べると、スコルジニンが末梢血管を拡張するため、全身の血行がよくなって体が温まり、眠くなるので、冷え症、不眠症に効果があります。特に、にんにく酒は卓効があるようです。 昔から結核療養所では生にんにくが用いられていたようですが、結核特効薬のパス、ストレプトマイシンにスコルジニンを併用すると、より抗菌性を増すことが明らかにされています。 何百もの研究によって、腸詰菌、結核菌、ブドウ球菌、赤痢菌、チフス菌を含む極めて広範囲の菌に対して、抗生物質として働くことが確かめられています。 にんにくの強い成分が回虫などの寄生虫に一種のマヒ作用を与えるので、駆除によいといわれています。これは含まれる臭い成分・アリシンなどによります。 全ての野菜の中で最も豊富に硫黄を含んでおり、セレニウム(セレン)含有率の高い事が上げられます。これがもとで、にんにくは水銀、鉛などの有害金属を体外に除去したり、これらの重金属毒性を軽減する作用があります。 にんにくの優れた薬効効果の主成分はアリシンで、生のにんにくの中では別々の組織に存在するアリインとアリナーゼが刻まれたりおろされたりして細胞が壊れて混ざり、強烈な臭いのアリシンが形成されます。加熱調理によってアリシンが壊され、辛みや臭いが消えると共に、にんにくの抗菌作用もなくなります。 しかし、食べたにんにくは腸内で分解して、再び強い殺菌作用を生じるので、加熱しても薬効が変わることはないともいわれています。 殺菌作用、免疫機能の向上機能、ガン予防効果 コレステロール値を下げる効果、気管支炎を予防する効果、咳を止める効果、血行をよくする効果など にんにくを生食すると人中に出られないため、エキスなどにして用いられますが、エキスなどになると、その効力ははなはだしく局限され、生きた働きを減ずることは一般の定論だということです。 なるべく生のまま用いるのがよいのは言うまでもないことですが、効力が強いだけに食べ方に注意しましょう。生産者としては、沢山食べていただきたいのですが...?。 ●食べ過ぎは貧血のもとになります。 ●空腹時の生食は避けましょう。胃の粘膜を傷つけ、胃痛を引き起こします。 ●長期に渡って生にんにくを食べ続けますと、その抗菌作用によって腸内の必要な細菌類の繁殖まで抑えてしまいます。そのため、ビタミンB6欠乏をおこし、口角炎、皮膚炎などを起こし易くなるそうです。 ●1日の量は、生で1片、加熱したもの2~3片に抑えるのがよいということです。 にんにくあれこれ
にんにくの効果・効能 疲労回復、新陳代謝、食欲増進、強壮食、風邪、気管支炎、脚気、神経痛、動脈硬化、心筋症、がん予防、冷え性、結核、抗生物質、寄生虫、解毒作用など、「野菜博士」として知られる故相馬博士を中心にさまざまな文献から得た「にんにくの効果・効能」について紹介します。 にんにくには疲労回復、新陳代謝促進作用のあるスコルジニンという成分が含まれています。 スコルジニンを与えたネズミは、与えない場合の4倍の時間も水中で泳ぎ続け、生き伸びたという実験結果があります。 臭い成分・アリシンはビタミンB1(チアミン)と結合し、アリチアミンとなり、腸から吸収されます。 アリチアミンは、食欲を増進させる効果があります。スコルジニンの働きとともに、料理に使用したときの香ばしい香りも食欲を刺激して、増進させます。 にんにくなどネギ類は古くから強精効果が認められています。 日本では、「葷酒山門に入るを許さず」と言って、葷(臭い野菜:にんにく、ニラなどネギ類)と酒は、寺院内に入ってはいけないとされていました。 風邪や気管支炎の原因になる連鎖球菌やブドウ状球菌などを殺す強い抗菌力があります。 疲労、風邪のひかけの時、ひとカケラのにんにくが最も効果を発揮します。 脚気(かっけ)はビタミンBl欠乏症。スコルジニンとビタミンB1を併用すると、B1の効力が一段と高められるため脚気や神経痛の速効薬として使われています。 スコルジニンが神経組織の新陳代謝を促進したり、末梢血管の循環をよくしたり、筋肉自体の活動状態をよくするので、これらの痛みを消し去る効果があります。 ネギ属の植物に共通の効能として、腎臓の働きを活発にし、血圧を下げる効果がありますが、特に、にんにくはその働きが強いようです。 また、インドの研究者達は、1978年に88名の被験者を対象に10ヶ月間、毎日にんにくオイル与え、血中のコレステロールが下がる効果を実証しています。 にんにくはギリシャ、イタリアやスペインなど南欧系の人々に好んで食べられますが、北欧では敬遠されています。 にんにくを食べる南欧系の人々の方が、心臓病や高血圧が少ない事が分かっていて、動脈硬化や高血圧の予防に効果があることが明らかになっています。 セレニウム(セレン)を多く含むにんにくには心筋症の予防効果があります。 セレンが欠乏すると、ネズミや羊、豚、牛などの肝臓や膵臓の壊死を引き起こしたり、心筋症が起こることが観察されています。 中国の克山(ケシャン)県地方の風土病(克山病)と呼ばれる心筋症が、セレン欠乏症によることが明かとなっています。克山病は農夫のみが発病する原因不明の病気で、この地方の土壌にはセレンが殆ど含まれておらず、農夫は自分達の作った農産物のみを食べるため、セレン欠乏症に陥ったということです。 北海道日高地方の火山灰土壌ではセレンが欠乏し、馬などに心筋症が発生するということです。 にんにくは、免疫系におけるナチュラル・キラー細胞の働きを高める事が分かっています。ナチュラル・キラー細胞とは、感染症やガン細胞に対して、その防衛の第一線をあずかっている細胞で、その働きがよくなれば当然、感染やガンに対する抵抗力が高まります。 研究者自身を含めて9名が多量の生にんにくを食べ、対照群の9名はまったくにんにくを摂らずに、グループ別にナチュラル・キラー細胞の比較を行ないました。被験者の血液から摂ったナチュラル・キラー細胞をガン細胞に混ぜますと、にんにくを摂った人の細胞は摂らなかった人の細胞に比べ、「140%から160%も多くガン細胞を破壊した」と報告されています。 また、発ガン性を有する過酸化脂質の害を抑えるセレニウム(セレン)を豊富に含む野菜です。 【アメリカ国立ガン研究所の研究結果】 1990年から、アメリカ国立ガン研究所が中心となって「デザイナーフーズ・プログラムプロジェクト」を行っています。 食品がもっている生理調整機能と病気の関係に着目し、ガンの予防に食品がどのような機能を果たすかを、科学的に解明することを目的にスタートしました。 ガン予防の効果がある成分を含む食品の機能を解明し、有効成分の含有量を高めて効率よくデザインするというもので、ガン予防効果の可能性があるといわれている約40種類の食品を、ピラミッド方式で発表しています。 このピラミッドの上位に位置するものほどガン予防の効果が高いとされ、この頂点に立つのがニンニクです! にんにくを食べると、スコルジニンが末梢血管を拡張するため、全身の血行がよくなって体が温まり、眠くなるので、冷え症、不眠症に効果があります。特に、にんにく酒は卓効があるようです。 昔から結核療養所では生にんにくが用いられていたようですが、結核特効薬のパス、ストレプトマイシンにスコルジニンを併用すると、より抗菌性を増すことが明らかにされています。 何百もの研究によって、腸詰菌、結核菌、ブドウ球菌、赤痢菌、チフス菌を含む極めて広範囲の菌に対して、抗生物質として働くことが確かめられています。 にんにくの強い成分が回虫などの寄生虫に一種のマヒ作用を与えるので、駆除によいといわれています。これは含まれる臭い成分・アリシンなどによります。 全ての野菜の中で最も豊富に硫黄を含んでおり、セレニウム(セレン)含有率の高い事が上げられます。これがもとで、にんにくは水銀、鉛などの有害金属を体外に除去したり、これらの重金属毒性を軽減する作用があります。 にんにくの優れた薬効効果の主成分はアリシンで、生のにんにくの中では別々の組織に存在するアリインとアリナーゼが刻まれたりおろされたりして細胞が壊れて混ざり、強烈な臭いのアリシンが形成されます。加熱調理によってアリシンが壊され、辛みや臭いが消えると共に、にんにくの抗菌作用もなくなります。 しかし、食べたにんにくは腸内で分解して、再び強い殺菌作用を生じるので、加熱しても薬効が変わることはないともいわれています。 殺菌作用、免疫機能の向上機能、ガン予防効果 コレステロール値を下げる効果、気管支炎を予防する効果、咳を止める効果、血行をよくする効果など にんにくを生食すると人中に出られないため、エキスなどにして用いられますが、エキスなどになると、その効力ははなはだしく局限され、生きた働きを減ずることは一般の定論だということです。 なるべく生のまま用いるのがよいのは言うまでもないことですが、効力が強いだけに食べ方に注意しましょう。生産者としては、沢山食べていただきたいのですが...?。 ●食べ過ぎは貧血のもとになります。 ●空腹時の生食は避けましょう。胃の粘膜を傷つけ、胃痛を引き起こします。 ●長期に渡って生にんにくを食べ続けますと、その抗菌作用によって腸内の必要な細菌類の繁殖まで抑えてしまいます。そのため、ビタミンB6欠乏をおこし、口角炎、皮膚炎などを起こし易くなるそうです。 ●1日の量は、生で1片、加熱したもの2~3片に抑えるのがよいということです。 にんにくあれこれ